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お客様事例

2008年7月7日公開

会社発展のための人材育成(第2回)

工機工場を持つメーカーへ社員を派遣、そして最終的にはその工機工場を担わせていただいています。
〜相手企業の懐に飛び込み、ともに仕事する。〜

会社概要
株式会社ナガラ
http://www.nagara.gr.jp/
所在地
[本社] 愛知県名古屋市
[三重工場] 三重県桑名市
代表者
代表取締役社長 早瀬 實
創立
1980年
従業員数
120名(20歳代 72%)※平成19年11月現在
事業内容
プレス金型・治工具・設備機器・専用機等の設計・製作、ロボット・ハンドの設計・製作、プレス加工樹脂金型の設計・製作と成形品の製造、手作り試作品製作
 


 
「会社発展のための人材育成」と題し、株式会社ナガラ様の事例をご紹介いたします。
本稿は2007年に開催しました、UEL FORUM 2007 in NAGOYAでのご講演内容です。
 

 講演者

株式会社ナガラ 代表取締役社長
  早瀬 實 様
 

 講演内容

【工場を持たない金型作り】

当社では若い社員が120名ほどおり、全員が社内で金型を作っているのではありません。
工機工場を持っている国内自動車産業のほとんどのメーカー・家電メーカーの大手へ当社の社員を派遣しています。
そして最終的にはその工機工場を担わせていただいています。
 
国内では今4社5工場がほぼ当社の社員でまかなっていただいています。 はじめのうちは派遣の形式ですが、最終目的は、 その工場のものづくり部門、金型部門なり、ものをつくる部門を当社へ任せていただくことです。
 
海外へは今日現在、5つの国、アメリカ、中国、カナダ、インド、イギリスへ社員を派遣しています。
 


 

当社では120名のうち、国内でも海外でも活躍できるであろう人員は現在70名近くいます。
海外へ人員を派遣する場合は、派遣人員の3倍くらいは社員がいないと対応できません。 さまざまな事情で人を入れ替えなければいけないためです。
 
一番の理由は、相手国の法律で、最大約180日で人を入れ替えなければいけない、 そしてその人はその後360日の間をあけないと次に入れないという規制があることです。
一人が半年行くと、その彼は次の年までは行けません。その規制に対応するとおよそ3倍の要員が必要になります。
 
海外へ行っている社員が病気や怪我をした場合は、当然すぐ翌日に入れ替えをしなければいけません。
それからお客さんから急に仕事が増えたから増員してほしい、と要請されることもあります。
 

【今後の課題 〜コストのグローバル化と人材育成 】

金型業の今後一番の課題はコストです。
当社のお客様にも、中国あたりで金型調達すれば同じようなものが10分の1のコストでできると言われます。
営業上非常に厳しい状況が続いています。
 
大手さんでは今好景気と言われていますが、私どもの業界はちょうどモデルチェンジの谷間に入っており、ここ2,3年は低迷します。
またその後にはモデルが新しく出るという大きな変動があります。
このような変動に対応するためには、 相手企業の懐の中に飛び込みそしてともにやっていく方法を見つけ出していかければいけないのではないかと考えています。
 
海外で作成された金型は品質が良くありません。
しかしながら金型の品質について、いちいちお客さんに「こんなレベルでは良くない」などとは言いづらいですし、 それにお客さんは海外での部品調達等含め大きな計画の中で仕事をされるわけですから、納品されたものに対してわれわれがちまちま言っても遅いわけです。
ですから、その辺をクリアするためには、人を育て、そしてお客さんの懐の中で仕事をする必要があると考えます。
 
ちなみに海外のアメリカの工場から、ずっと永続的にナガラさんで面倒見てくださいよ、というお話も入ってきています。
しかしながら、社員は180日でチェンジしなければいけません。
永続的にしっかりとみていこうと思えば、そこにいる必要人員に対して最低限3倍の人員を抱え、その人員を同じレベルに技能アップしなければ、話になりません。
 
レベルアップをするために、スキルの教育というものをさせていただいています。
これは、まだまだ当社の中でやっているだけです。当社だけでやっていますから、これが完璧ではありませんし、まだ他に良い方法があると思います。
今回のように、いろいろな場所でお話させていただき、逆に皆様のお知恵・アイデアを伺って改善していきたいです。 そうすればわれわれの環境のためにも、これからの若い人のためにもなるのではないかと思います。
どうしたらかれらは短い期間でいっぱしの職人になれるか、その方法を考えることが私の一番のモチベーションです。
 

【テレビCM放送】

当社ではテレビCM放送をしています。しかし、テレビCMを見て金型を買いに来たお客様は一人もいらっしゃいません。
 
なぜCM放送をするかというと、若者に集まっていただくためです。
テレビCM放送を始めて5,6年経ちますが、おかげさまで最近は当社を訪れてくれる若者が増えてまいりました。
訪ねて来る若者は、こういう事がやりたい、と目的意識を持っています。レベルが高い人間が集まってくれることが非常にありがたいです。
やる気のある若者に多く就職していただき、 就職していただいたならば、スピーディに国際人になれる人づくりをしていきたい、と考えています。
 

TV-CM
 

2回に渡り、ご紹介した株式会社ナガラ様の「会社発展のための人材育成」は、これで終了です。

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