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お客様事例

2009年11月2日公開

カスタマイズでCAM自動化

CAM自動化・無人加工を目指して独自でプログラムを開発 カスタマイズで短納期を実現

会社概要
プレス工業株式会社
http://www.presskogyo.co.jp/
所在地
神奈川県藤沢市遠藤2003-1(藤沢工場内)
部門代表者
工機部長 二村 幸一
営業品目
自動車部品部門:フレ−ム・アクスルハウジング・アクスルユニット・フロントサスペンション・パネル・その他の自動車部品
建設機械用部品部門:産業機械用キャブ・その他の建設機械用部品
その他:プレス用金型・自動溶接機器・建築関連部品・立体駐車装置

 ユーザー様紹介

カスタマイズで自動化を推進

ピックアップトラック用溶接フレーム プレス工業株式会社はトラックフレーム、アクスルケース、サスペンション部品、建設機械用キャビンなどを生産しています。 工機部ではそれら製品の金型および治具の設計、製造を行なっています。 また外販用として自動車ボディパネル等の金型、治具の設計、製作も行なっています。 金型から治具まで生産ライン一式の設計、製作が出来ることが特長です。
工機部金型グループでは3次元CAD/CAMシステムとして1988年にUNICADを導入。以降CADCEUSのUNIX版、PC版を使い続けて、現在はCADmeisterへと移行中です。 CADmeisterは主に金型設計モデリングとCAMで使用。 CAMに関しては加工データ作成の自動化と無人加工を推進するためにカスタマイズプログラムを各種作成しています。

 CADmeisterを選択した理由

カスタマイズで、蓄積データやプログラムを継承

中尾氏 選定した一番の理由は「カスタマイズが可能なこと」と中尾氏は言います。
CADCEUS導入以前は、自動プログラミング・システムでNCデータを作成していたそうです。 中尾氏がCAD/CAMに求めるのは、それまで蓄積してきたデータやノウハウを同じ環境で活用できること。
また、新しい加工方法にも柔軟に対応できることがあげられます。
「他社ソフトも検証しましたが、UNISYSのシステムはカスタマイズの環境も含め金型を作成するには一番と感じています。 その気になれば画面周りから新しいコマンドまでオリジナルのCAD/CAMシステムを創り上げることも可能です。」
 
カスタマイズは、中尾氏が自らプログラム作成しています。 主にスクリプトを主体としたツール群で、作業領域の環境設定から小物部品の作図、NC関連の自動処理まで約200近いプログラムを用意しています。
「特にCAM の部分は図形要素の名前や色で加工データベースを呼出しNCデータ出力まで自動で行え、標準のCAMにはない様々なパスを作成する事も可能です。 画面で要素を『囲む』『触る』、オリジナルコマンドの『ボタンを押す』等簡単な操作で加工データが作成できる環境をカスタマイズで実現できました。
 
また、データ作成側だけでなく、加工側への対応も進めており、 傾斜面加工や3Dプロファイル等加工側からのニーズにも自社プログラムで対応し加工サイドでの無人化も進めています。 カスタマイズ可能なこのシステムだからこそ実現可能だったといっても過言ではないでしょう」

 CADmeister導入の効果

大容量データも効率良くモデリング可能

「ソリッド設計化や部品の大型化といった理由から最近はデータが肥大化しています。 そのような大容量データでもCADmeisterではサクサクと効率良く扱えるようになりました
アセンブリ操作も楽になり、操作性全般が向上したと思います。CADCEUSでは出来なかった細かいことも、CADmeisterでは楽に出来るようになりました」

 CADmeister、UELへの今後の要望

自社開発したCAMマクロの呼び出し

「CAMでは人為的なミスを防ぐためユーザーインターフェースを向上させ 簡単操作で、誰が作成しても同じデータができるようにカスタマイズを行っていますが、一部標準のCAMもマクロを使って使用しています。 具体的には、線や面の属性や要素名をCAMのデータベースにリンクさせパス計算からオリジナルの加工指示書までを自動作成するシステムです。 現在CADCEUSからCADmeisterへ移行中ですが、 CADmeisterではマクロ呼出しができないコマンドもあるため、それらを可能にしていただければ新しく開発する時間が短縮できます

 今後の展望

金型設計を自動化したい

額賀氏 額賀氏がUELへ期待することは、金型設計の自動化です。
 
「自動車は、モデルチェンジをしても極端に形が変わることはないので、ドアやフードなどの部品も特別変わった形状のものありません。 それなので製品要素の入れ替えによる「自動DL」や「自動設計」が出来たらいいですね。 設計者の意図が後工程に反映できるシステムの開発を期待しています
 

 担当営業より一言

厚木ESの川添です。主に神奈川県を担当しております。
今回は普段の営業活動の中ではお聞きすることのできない様々なお話をお伺いすることができ、大変勉強になりました。
一番印象に残ったことは『現場あってこそのCAD/CAM』とお話されていたことで、現場作業者の方との連携をすごく大切にされていると感じました。 今後も少しでもお力になれるよう、一生懸命頑張っていきたいと思います!
 
厚木は、B級グルメ選手権の“シロコロ”でその地名が知名度UPしたかと思います。 近くに“シロコロ ホルモン”を食べるお店はあるのですが、実はまだ“シロコロ”を食べに行ったことがありません。是非一度行きたいと思ってます。

 編集後記

中尾様はUNICADの時代からずっとユニシスのCADをお使いいただいていて、システムを大変詳しくご存じでインタビュー中にいろいろと教えていただきました。 ご自身でカスタマイズされたコマンドも画面で実際に見せていただき、とても勉強になりました。
 
プレス工業様は江の島から近く、帰りに寄ってみました。 途中路面電車の「江ノ電」に遭遇しましたが、見とれて写真を撮りそびれました。。 平日夕方の江の島は人がまばらで、優雅に空を舞う白いカモメが印象的でした。
 

取材担当  牧野

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