お客様事例
お客様事例
2010年1月12日公開
新製品をいかに早く市場へ展開するか。
金型設計製作部門として短納期を実現するためにCADmeisterが必要です。
製品設計から製作まですべて自社内で対応
株式会社パトライトは、表示灯や回転灯、車両機器・用品、文字表示製品、音声製品等の情報表示機器を提供し、
情報伝達による様々なソリューションに取り組んでいます。
「緊急地震速報表示端末」等のネットワーク対応製品は、遠隔による環境監視や緊急情報の伝達など、
ITインフラを活用した安心で安全な街づくりに利用されています。
各製品において光源のLED化やメンテナンスフリーを推進し、多様化する市場に対応する情報ツールの省力化・効率化などの付加価値を高めています。
製品設計から始まり、金型設計製作、製品組立など製品を市場へ提供するまで全て自社内でおこなっている点が特長です。
樹脂金型に適した機能が豊富なCADCAM一体型システム
生産技術グループでは、一人が一つの成形品の金型設計から製作・組立て、そして成形品のトライまで通して担当しています。
他社の2次元CADと3次元CAMを使用していましたが、約8年前にCADCEUSを導入、現在はCADmeisterのCAD機能、CAM機能をフルに活用しています。
以前は金型を加工してみると、水管が破れていたりアンギュラピンの長さが不足していたりすることがあり、
3次元で設計すればこのような不具合も減ると考え3次元CAD導入の検討を始めたそうです。
3次元CADの選定をおこない、実際にCADmeisterを操作している石辻氏は選定理由を次のように言います。
「樹脂金型設計に特化した機能が豊富な点と、CADCAM一体型システムである点です。
金型設計では、勾配掛けコマンドとフィレット掛けコマンド、そしてフィレットはずしコマンドをよく使っています。
最近は特にコマンドの使い方のコツも分かってきたため、使いやすいと感じています」
全体作業工数が半減
「設計で作ったデータをCAMへそのまま渡せるようになりました。
これはCADCAM一体型システムならでは。
設計から加工まで3次元で一気通貫できることによるメリットは多いです」
全体の作業工数は約半減したそうです。金型製作ベテランの橋木氏は、以前を振り返ります。
「経路が抜けることがあったため、経路を一つ一つチェックして修正していました。
しかし人間の目では見落とすこともあり、加工後に再修正したり、設計に戻って作業し直したりすることが多々ありました。
CADCEUS導入後は、経路をチェックしなくても安心なデータを作成できるようになり、後戻り作業はほとんどなくなりました。
CAMの計算時間もだいぶ早くなりました。
さらにCADmeister移行後は右クリックメニューでコマンドが起動できるなど、全般的に操作性が良くなりましたね」
製図の操作性向上
「できれば断面図作成時に自動で創成オブジェクトを切り替えて欲しいです。
特に不満点はなく、現在の機能で業務に対応できています。
不明点がある時は、コールセンターに連絡し回答をいただいて解決できているので助かっています」
新製品をいかに早く市場に展開するか
「新製品をいかに早く立ち上げ、早く市場に展開できるかが重要」と力を込める橋木氏。
パトライトでは開発部門から金型製作部門、製造部門まで自社内にあり、
製品を市場に出すまで一貫して対応できる点が優位点です。
「我々は金型製作部門として短納期を目指しています。
そのためにCADmeisterが必要です。
今後は市場のニーズに合った製品を今まで以上に早く出していきたい」
海外も同様、と言います。
「現在も海外で販売はしていますが、もっと現地に適した製品開発をして、早く市場に出していきたい。
当然海外も競合他社が多く、今までと同じスピード・アイデアではだめだと思っています。
国内外ともに、新しい市場に参入していきたい。
今ある技術を利用し、今まで当社になかったような製品を作り出す。
その具体案を考えているところです」
西日本営業部大阪ESの安田です。
今回は、みなさまもご存知のパトライト様にインタビューをお願いしました。
インタビューの中にもありますが、パトライト様では
「製品の金型設計から製作・組立て、そして成形品のトライまで通して担当」
されるセル生産方式を取られていることでも有名で、他社ではまねのできない技術をお持ちです。
今回のインタビューではご要望もお伺いしました。
UELもパトライト様と同様、市場への素早い対応が必要だと実感している次第です。
今後とも、CADmeister並びにUELを宜しくお願い申し上げます。
同じパトカーの回転灯でも、色や形が様々あることを勉強させていただきました。
金型部門としての役割を強く意識されていて、今後さらにCADmeisterが短納期に貢献できるようにしていきたいと思いました。
パトライト様は、新大阪駅から在来線で約1時間ですが、新大阪駅に0系新幹線先頭車の車輪が展示してありました。
インタビューでは新幹線の移動が多いため最近は鉄道にも興味を持ってきましたが、
0系が走り出した当初は東京から大阪まで4時間も掛かっていたと知り、鉄道技術の進化を感じました。
取材担当 牧野