お客様事例
お客様事例
2010年3月1日公開
土台は構築できた。
あとはCADmeisterが使われる世界を広げたい。
社内においても、社外においても。
製品の基礎となる金型、治工具等を製作
精密加工センターでは、TOTO社製品の基となる製造に必要な型・治工具および研究試作品等を製作しています。
特に、射出金型設計、樹脂流動解析、金鋳流動凝固解析、鋳物型設計、治工具設計、刃工具設計の技術分野を得意としています。
ものづくりの技術・技能集団として、『より早く、より安く、満足できる品質を提供する』をモットーに日々業務に取り組んでいます。
パラメトリック機能で流用設計、設計変更へ対応
精密加工センターでは、以前は2次元設計をしていて、2002年にCADCEUSを導入し3次元設計を開始しました。 ソフトウエアを選定した佐々木氏は、当時を振り返り次のように言います。
「2次元の時は、設計段階においての思考戻りや、加工から設計への戻りがあり大変苦労していました。
金型設計/製作のフロントローディング化を目的として3次元CADを導入しました。
ソフトウエアの選定では、似たような部品を作成するときに流用設計できるか、設計変更があってもデータの修正がすぐできるかを重視
しました。
CADCEUSのパラメトリック機能
はそれが実現できると思い、選びました」
パラレル設計とユニット設計で効率UP
3次元化した当初は、設計者の負担が増えて困ったという小幡氏。
なんとか3次元設計を立ち上げたいという思いで試行錯誤を繰り返した結果、
パラレル設計とパラメトリックユニット設計に辿り着いたそうです。
「以前はベース→キャビ→コアの順に設計→図面作成→製作(加工)という設計製作フローでした。
これを改善し、ベース、キャビ、コアをパラレルで設計し、図面作成を待たずに製作を開始するというフローに変えました。
部品はパラメトリックユニット設計で作成します。
部品選定時間およびミスの削減のために、パラメトリックで作りこみました。
具体的には、関係式を駆使して部品寸法選定の自動化、部品属性の変数引数を利用してカタログ品番選定の自動化、
履歴リレーションを利用して部品の配置数、加工番号出力の自動化を実現しました。
部品は単体ではなく、ユニット化してからベースにアセンブリ配置します。
アセンブリ配置は常にスケッチに連動させることで、配置変更時の汎用性の拡大や、修正時の修正作業高速化につなげています」
設計・製作の信頼関係が強くなった
3次元設計化当初は、慣れるまで夜中まで操作する日々が続いたそうです。
「工数が削減できたと実感できるようになったのは、部品をユニット化する単位が分かってきてからですね。
金型は、ユニット部品とユニット部品の組合せ。大きなパズルのようなものです」
また、型設計を3次元化することで、設計と製作メンバーが密接になり、より高品質なものづくりにつながったと言います。
「3次元でデータを作ると、同じ画面で現場でも確認することができます。
情報を共有することで、製作から設計への手戻りがほとんどなくなるという実績ができました。
それにより、設計データへの信頼性も増し、設計と製作で大変良い連携がとれています」
ユーザ同士が情報交換できる機会を
他のユーザがどのようにCADmeisterを使っているかを知りたい、と言う佐々木氏。
ユーザ同士が情報交換できるような機会を作って欲しいとUELへ要望します。
「自分たちが築き上げてきた3次元型設計ノウハウを、他のユーザの方にぜひ知っていただきたいと思っています。
実際に顔を合わせながら、CADmeisterの使い方について会話をしたい。
当社が持つノウハウを他のユーザも使えるように、今後データに汎用性を持たせていければ、と考えています。
そのようにして、CADmeisterユーザみんながより良い業務成果を上げられるようになることを期待します」
設計と製作が一丸となり、より高品質を目指す
まだCADmeisterを使っていない人へもCADmeisterでの設計手法を伝えたい
佐々木氏と小幡氏は、今ではCADmeisterの良い点も悪い点も知り尽くしています。
今後について、小幡氏は現場現物の姿勢が必須、と言います。
「我々の部署は、当社の中でも、ものづくりの根幹を担っている部署。
今後も、設計・製作が一丸となってまい進していきたい。
設計の人間も積極的に現場に出て、肌で感じて、職人の魂をデータに織り込んでいかなければならないと強く思っています」
佐々木氏は、CADmeisterの思想は素晴らしい、と力を入れて語ります。
「関係式や履歴リレーションといった、パラメトリックを有効に活用するための機能があり、
このようなCADmeisterの設計手法=思想は本当に素晴らしいと思っています。
これを社内の新人たち、そしてまだCADmeisterを使っていない社外のものづくりに関わる人たちに広めていきたい。
そのための活動をUELと一緒にやっていければ、と考えています」
西日本営業部大阪エクセルステーションの坂本です。
弊社とTOTO様のお付き合いはCADCEUS時代からとなり長年のお付き合いをいただいております。
導入当初よりご苦労いただき部品登録・関係式登録等、日々夜遅くまでCADCEUSに向き合っていただいており、
またCADmeisterに移行いただいてからもTOTO様オリジナルの使用方法を継続して追求いただきその内容をお伺いするたびに斬新な考え、発想に驚かされます。
ご訪問するたび、営業として非常に刺激を受けまた学ぶことの多い会社様です。
これからも積極的に膝を交えさせていただき、TOTO様業務の一助となるよう努めていきたいと思いますので今後ともぜひぜひ宜しくお願いいたします!
(いろいろ勉強させてください!!)
写真は、私の実家での毎年の行事である”海中綱引き”の一コマです。
豊臣秀吉が私の実家近くに在陣中(変な書き方ですが。。。)に戦兵の慰安と供養をかねて始まった少し変わった行事です。
大阪近辺でもいろいろなお祭りが多くあることに最近気づきました。
今年は明るく過ごすためお祭りからパワーをもらうべくいろいろと見に行こうかな?と思っている今日この頃です。
TOTO様は、CADmeisterを大変使いこなしていただいていて、短時間のインタビューの間に多くのことを勉強させていただきました。
使いこなすまで非常に努力されたことをうかがい知り、その追求力には脱帽でした。
今後、TOTO様のノウハウを他のユーザ様へも展開できるような仕組み作りをしていきたいと思います。
TOTO様の敷地のすぐ近くには小倉城が堂々と構えていました。
4階よりも5階の方が広いという珍しい作りのようです。
帰りには、小倉が発祥の地である焼うどんと、お決まりの博多ラーメンをいただき大変濃い一日を過ごしました。
取材担当 牧野