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お客様事例

2010年4月1日公開

工程設定から金型設計まで完全3次元化を目指す

高品質なもの作りを後世に継承するため、ノウハウを数値化したい。
そのためにはシステムへの要求も高くなる。
CADmeisterがどこまで対応してくれるか、期待します。

会社概要
有限会社ワイピーデーヤマザキ
http://www16.plala.or.jp/ypd/
所在地
静岡県沼津市大諏訪711-4
代表者
代表取締役 山崎 知弘
事業内容
プレス金型設計・治工具設計

 ユーザー様紹介

工程設定から金型設計までトータル技術を持つ

ワイピーデーヤマザキは、プレス製品の金型設計、治工具設計をおこなっています。
社名にあるワイピーデーは、Y:ヤマザキ、P:プランニング、プロセス、D:ダイレイアウト、ダイデザインを表し、 工程設定から金型設計までトータルで技術を持つ人材を育成しています。
 
取引先からを受け取ったデータを、プレス工程別にダイフェース作成や余肉作成等の面修正をして 製品データを作り金型設計するところまでをCADmeisterでおこなっています。 2008年春にはシミュレーションツールも導入し、より精度の高いデータ作成を実現しています。

 CADmeister活用方法

全てのデータの3次元化を推進

2007年に取引先から製品を工程別に3次元でモデリングして欲しい、と依頼されたことがきっかけで、本格的にCADmeisterで3次元モデリングを開始しました。
モデル作成のみならず金型設計も徐々に3次元化し、2009年10月頃からは工程設定(ダイレイアウト)から金型設計まで全てのデータの3次元化を推進しています。
金型については、流用設計の実務運用を2010年春から開始予定です。 主担当である技術部長の山崎氏は、流用設計の実務展開のポイントを次のように言います。
 

「プレス工程ごとに雛形を複数用意し、雛形から一番近いものを選び、履歴編集で設計できるようにします。
雛形は全てパラメトリックデータ。
作成のコツは、なるべくシンプルに作り、実際の設計時に履歴編集が少なくて済むデータにする
こと。
履歴編集は、コマンドを呼び出すまでと再生に時間がかかりますから。
例えばリブやフランジの長さは個別に定義するのではなく、まとまった単位ごとに、ある一定の基準面まで、というように定義します」
 

 CADmeister導入の効果

面張り時間が約半減

プレス工程別の製品データを作る工程で主な作業となる面張り操作。 CADmeister V4.1でリリースされた延長面コマンドの利用で、作業工数が大幅に削減されたそうです。
「延長面コマンドは必須です」
 
また、所在地が沼津市であるワイピーデーヤマザキ様へは、UEL三島ES(エクセルステーション)のSEがサポートをしています。
「困ったことが起きた時は、すぐ来て対応してくださるので助かっています」

 CADmeister・UELへ期待すること

バージョンアップの簡素化

ご自身でCADmeisterを深く追究されている山崎技術部長は、自社オリジナルメニューの登録や、制約寸法をつけた標準部品の作成もおこなっています。
「カスタマイズしているとバージョンアップ時の注意点が多いので、もっと簡素化されることを望みます。 また、制約寸法を定義している部品の再生を1回で済むようにして欲しいですね」

 今後の展望、抱負

ノウハウの数値化で品質の信頼性を確かなものにする。

この道40年。現場経験も豊富な山崎社長は、今後の展望を次のように語ります。
「特にこの15,6年でシステムが急速に発達し、モデル造形などそれまで現場の職人経験と勘で造形していたところが、 成形解析により数値化でき、目で見て分かる環境になってきました。 これからもシステムを利用し、ノウハウを次の世代へつないでいきたい。 当然システムに求める機能や精度も高くなります
 
フル3次元設計が軌道に乗った後は強度解析し、剛性が保たれているかなど品質の部分を明確化したいと考えています。 例えばリブ厚、ガイド・リフターの位置等についても解析結果を利用するなどして、1つ1つ根拠のある設計をしたい。 目下の目標は、シミュレーション結果に基づく設計で、データの信頼性を確実にすることです」
 

 担当営業より一言

東日本営業部 三島エクセルステーション 鉈峰(なたみね)です。
SEとして三島地区に赴任して3年目になります。
主に東静岡地区のCADCEUS/CADmeisterユーザ様の技術支援をさせていただいております。
 

山崎技術部長様は大変努力家で、ソリッド設計の社内推進を数年前から展開し、試行錯誤しながら独自に設計手法を確立してきました。 またその探究心から、単なるパラメトリック設計に留まらず、 雛形を活用した流用設計、制約寸法や履歴リレーション等、敷居の高いパラメトリック機能を利用した標準部品や部分雛形の整備も進めていらっしゃいます。
私も微力ながら担当SEとしてソリッド設計のご支援をさせていただいておりますが、 しばしば要求レベルの高い質問や要望・アイディア等を頂くこともあり、CADmeister共々一緒に成長させてもらっています。
 
写真は、オーストラリアのタスマニア島を旅行したときにカヌーに挑戦したときのものです。 さえぎるものが何もない自然豊かな湖でしたが、 オーストラリアは紫外線が非常に強く日焼け止めクリームを塗り忘れた私の足は真っ赤になったのは言うまでもありません(笑)

 編集後記

山崎社長から長年の現場ノウハウ等を伺うことで、勉強になったと同時に、今後CADシステムが担う役割がさらに大きくなっていくと感じました。 CADmeisterが、日本人設計者の高度な技術力を次の世代へつなぐ橋渡しとなれるように、システムを改善していければと思います。

沼津は海産物が美味しいということで、三島ESメンバーおすすめのお店で海鮮丼をいただいてきました!
お店は漁港近くの魚市場にあり、海鮮問屋が軒を連ね多くの人で賑わっていて、とても元気な気分になりました☆
 
 
 

取材担当  牧野

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