お客様事例
お客様事例
2011年6月30日公開
穴加工属性連携システムを導入により段取り時間の短縮を実現
生産の創造力を持つことができる技術力
当社は、自動車やオートバイの運転をより安全で快適なものとするため、見やすく、わかりやすく、心地よいメータを開発・製造しています。
我々はJD技術部という中で金型を製造しています。
金型をつくる技術を社内で持つことで、製品設計的に生産の創造力を持つことが出来ると考えています。
金型がつくりやすい・成型が行いやすい製品設計、ひいてはコスト削減、タイム短縮、
そういう技術的なものをもつということで創造力を高めることが出来るのだと思います。
最近では海外生産が圧倒的に多くなってきたため、海外への支援・技術開発も行っています。
現地で設計しましょう・モノづくりをしましょうとなった時に、速くつくる、安くつくるシステムを日本でつくって海外に出していこうと考えています。
ソリッドとサーフェスコマンドの操作性や、金型専用コマンドの存在が決め手
CADmeisterを使用する前はCADCEUSを使用しており、CADCEUSの前は他社のCADシステムを使っていました。チーフエンジニアの鈴木氏はこう振り返ります。
「3Dの金型設計を行うとき、以前導入していた他社のCADシステムは非常に使いにくいところがありました。
ソリッドモデルでの型割ができず、サーフェスモデルでの操作をしなければなりませんでした。
また、我々が導入したパッケージには金型用のコマンドが入っていなかったのです。
そんな中、協力工場さんで使用していたCADCEUSを紹介して頂きました。
ソリッド、サーフェス操作は、当時使用していたCADシステムよりも使いやすく、
また、結合・分離コマンドでソリッドとサーフェスをシームレスに扱うことができるところに魅力を感じました。
フィレットの編集機能に優れた他CADシステムなども検討しましたが、海外で開発しているため日本のユーザに対してあまり融通がきかない印象を受けました。
その点、CADCEUSであれば日本のメーカということで、CADCEUSの導入を決めました。
CADCEUS導入後、しばらくしてCADmeisterがでてきました。
CADCEUSはWS(ワークスペース)に縛られていたため、当社の作業からすると使いにくいという印象でした。
一方、CADmeisterはWSといった概念ではなく、ファイル単位・フォルダ単位で管理ができるため、とっつきやすく使いやすかったです。」
穴加工属性連携システムにより、3Dモデルから穴加工データを作成し工数削減を実現、また、加工方法の標準化を図ることができた。
「CADmeister導入以前は穴加工データを作成するとき、作業者が別紙の資料を見ながら座標値を手入力していました。
CADmeisterの穴加工属性連携システムにより、3Dモデルから穴加工データの作成および加工までできるようになりました。」と倉井氏は話します。
泉氏も続けます。
「今までは図面に書いている数字を見ながら手作業で入力していたので、確認作業が必須でした。
また、手作業で入力すること自体にも時間がかかってしまいます。穴数が多ければ多いほど時間がかかるという状況でした。」
倉井氏は属性連携システム導入の結果について続けて話します。
「属性連携によって、全てが3Dのモデルどおりになったので、手作業による座標入力とその確認がなくなり、加工側の工数削減に繋がりました。
また、ヒューマンエラーもなくすことができました。
さらに、加工方法の標準化を行うことによって、どの機械でも誰がやっても同じものが作成されるようになったというメリットがあります。
現段階でプレートに関して実績が取れています。
プレートの一部分でいうと、手作業による座標入力とその確認、
全て含めて1時間かかっていましたが穴加工属性連携システムを導入して加工したことによって、10分になりました。
穴数が多いほどメリットがあります。
まだ運用し始めたばかりで数をこなしていないので結果的に速いとは言えませんが、将来的に見ると座標の確認事項等がなくなってきますので、速くなります。」
しかし、現状の属性連携のみでは今まで行われてきた工程が全て叶えられる訳ではありません。
粗加工の際に別工程(別システム)で作られた形状から穴あけを行うには人による高さ修正等が発生する事や工具変数の少なさ、工程の分離等々・・・
やはりここまで標準化、高効率を求めているとヒューマンエラーの芽は見逃せません。
UELと共に運用改善やコマンドの見直しを密に連携を取って行っていくべきだと考えます。
機能面、情報開示、そしてCADとCADとの全体を見据えた提案をお願いしたい。
「将来、無人化を考えたときに穴加工に対する干渉チェック機能というものが欲しいです。
現段階では刃物の長さとモデルを比較して作業者が干渉を確認していますが、干渉チェック機能がCADシステム側で判断できるようになればと感じます。」
と倉井氏は話します。
「現状のCADmeisterに満足している訳ではない。」
鈴木氏が切り出しました。
「パラメトリック機能を使った運用を考えているのですが、履歴の再生を行うといろいろなエラーが起こってしまい、
修復に時間がかかってしまうため、運用に踏みきれていません。
こういう操作をするとエラーが発生しにくい、この部分の履歴は固定するとか、そういった履歴操作のテクニックも開示して頂きたい。
開示して頂く事によってエラーに対応するようつくりこんでいくことが出来ると思います。
また、工程全体を見据えた提案をお願いしたいと思います。
上流工程で他社のCADを使っている場合のCADとCADとの連携です。
効率向上計画の中に金型自動設計があります。
現在、外装設計は他社のCADシステムを利用しているため、属性の受取りが出来ていません。
外装設計から加工に属性をどうつなげていけば良いのか、積極的に提案して頂きたいと思います。」
効率向上計画のもと金型設計の標準化に取り組みます
効率向上計画について泉氏は話します。
「今まではお客様の要望にあわせて、それぞれのものを、その都度設計していました。
しかし、いろいろなバリエーションをつくるよりも、金型の標準化を行い、それを組み合わせて商品化していけば、期間も短く、安くできます。
この計画の中で穴加工属性連携が出てきます。
現在、2D図での座標入力を廃止し、3Dモデルをそのまま加工対象にする仕組みができた状態です。
ただ、システム自体を自分たちでつくったため、全く不具合がないのかが、まだ心配なので確認作業を行っています。
将来は、システムのみで運用し、いずれは無人化していきたいと思います。」
北関東営業所鈴木(裕)です。
日本精機様にはSEとして前々から、そして今年度からは営業としても良いお付き合いを頂いており今回の属性連携の立ち上がり部分から、大きく効果を出して頂くまでの間、非常に長い時間そして非常に濃密な時間をすごさせて頂きました。本当にありがとう御座いました。
皆さんの努力が実って効果は見えてきましたがまだまだ人の手が入り、またベテランの方の域まで届かない事も多々あります。
今後はシステムの見直しも視野に入れ継続的に進めさせていただけたらと思っています。
実際に立ち上げて頂いた倉井様、川上様そしてその工数を全体でフォローして頂いた現場の皆様、そしてそれを牽引して頂いた泉様、大勢の皆さんの理解、協力があってこそ良い結果が得られたのだと思います。
これからも壮大な効率向上計画の一部として少しでもお役に立てる様、営業としても元SEとしても努力していきますので宜しくお願い致します。
日本精機様では、2D図面を使用せずに加工まで行うという取り組みをされています。
今回はその取り組みについていろいろと教えて頂きました。
インタビューを行うにあたって資料も用意頂き、取り組みへの熱意を感じました。
今後もお客様の取り組みをサポートさせて頂きたいと思います。
さて、私事ではありますが、今回、人生初となる新潟県へ行ってまいりました!
新潟で何が有名なのか伺ったところ、「笹団子」が有名とのこと。
駅で見かけたので早速購入!!!
ヨモギもちに、あんが詰まっていて、かなりの美味でした☆
和菓子好きな私にとって、最高の一品!
また、柿チョコというものを発見!柿の種にチョコレートがコーティングされています。
醤油味の柿の種にチョコという組み合わせ、、、ドキドキしながら一粒口に運びましたが予想以上に美味しかったです!
次回、新潟に訪れる時も頂きたい二品です☆
取材担当 縄田