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お客様事例

2011年7月29日公開

フル3D設計の実績と効果

フル3D設計を行うことで工数削減を実現
部品の雛形化を進めることによって更なる工数削減を確実なものにしていき、
より多くのお客様の要望に迅速に対応していきたい

会社概要
有限会社坪田設計事務所
http://tsubotasekkei.co.jp/
所在地
大阪府池田市畑2-1-7-202
代表者
代表取締役 坪田 稔
設立
2005年9月22日
事業内容
射出成形金型設計、3DCADによるモデリング全般
代表取締役 坪田 稔 氏

まずは、東日本大震災で被災された方々のお見舞いを申し上げます。
今もなお復興されていない方々が早く元の生活を取り戻せますようにお祈り申し上げます。

 ユーザー様紹介

経験を基に現場目線での設計に取り組みます

先代が立ち上げた金型屋で仕上げ工・機械工・CAMと、全てを経験し最終的に設計を担当していました。 その経験を生かし現場目線の設計ができると自負しています。 6年前、設計事務所として独立し、現在では近辺の数社の金型製造の外注として金型設計全般と3Dモデリングを行っています。 基本的にはプラスチックの射出成形金型の設計をしていますが、ダイキャスト型も経験しています。 大きさとしては7tクラスから350tクラスまでの実績があり、内容は自動車関連、弱電関連、雑貨関連の試作型、量産型になります。
また「信頼感なくして良い仕事は出来ない」という強い信念も持ちながら、お客様との出会いから始まるお付き合いの中、 ひとつひとつの仕事から築きあげる信頼の積上げを何よりも大切にしています。

 CADCEUS・CADmeister導入前の悩み、選択した理由

ソリッド操作や加工属性、穴属性に魅力を感じた

「CADCEUSとの出会いは約10年前です」坪田氏は導入当初のことを振り返ります。
「CADCEUS導入前は、他社のCADシステムで入れ子の編集、およびラインデータの抽出を行い、 さらに別の2DCADシステムにデータを取り込み、金型図面を作るという方法で設計をしていました。 この方法だと、時間が掛かり、さらに当時使用していた他社のCADシステムがサーフェスでの操作だったため、CAD上で干渉を確認することができず悩んでいました」
 
「“ソリッド”を使った設計に魅力を感じ始めた頃、CADCEUSがサーフェス機能とソリッド機能を両立していると聞き、これだと思い導入しました。 ソリッド操作ができるということだけで考えれば、海外メーカのCADシステムという選択肢もありましたが、サポート面や価格に対する不安もありました。 その点、CADCEUSは日本のメーカであり、価格も無理のない範囲でしたし、 また、当時としては金型の構造部も3Dで設計できるCADはCADCEUSだけだったと思います。 また、当時は先代が立ち上げた会社の経営にも携わっており、外注費が削減できる要素はないかということも模索していました。 CADCEUSの加工属性、穴属性などの属性を加工に利用すれば、外注費の削減ができるのではと考えたのも導入理由の1つです」

 導入後の結果・メリット

MOLD機能によってミスや漏れをなくすことができた

型割りや駒分割、コアピン作成など、MOLDの機能を使うことにより、導入前に比べて3〜4割、時間を短縮することができました。 また、フル3Dソリッドならではの干渉チェック機能などにより、CAD上で干渉を確認することができるようになったため、干渉によるミスがほとんどありません。 更に、全てのパーツに部品属性を持たせているので部品表の出力が簡単になり、部品表作成時の漏れもなくなりました。 設計会社という立場上ミスは許されないので非常に助かっています。
 
 
電極作成に関しても大きな効果が得られました。 3Dデータ作成はもちろんですが、電極のひとつひとつに属性を持っているため、 母材の大きさや放電加工の時に使う位置情報を簡単にEXCELに出力でき、現場との連携ができました。
 
また、パラメトリック機能もよく使用しています。 いろいろなお客様の仕事をさせていただく中で、様々な設計変更が発生します。 承認図面の変更などレスポンスを要求される場面では大いに活用していますし、 製品部まわりから構造部までの全体的な設計変更にも迅速に対応するという意味でも、 フル3D設計でのパラメトリック機能がおおいに役立っています

 今後CADmeisterへ期待すること

雛形化を進めていく上での作成・編集機能の強化、そしてフル3D設計をもっと広めて頂きたい

「部品の雛形化を進めていますが、実務と並列して行っているため、なかなか応用のきく雛形化が進んでいないのが現状です。 各金型メーカさんによって、設計方法にそれぞれ特徴があります。 それらに迅速に対応できるような雛形を作成する必要性を感じています。 その為にも今以上に簡単に雛形の作成や編集ができるような機能の強化をお願いしたいと考えています
 
坪田氏は続けます。
「あとは金型製造の現場にフル3D設計をもっと広めていただきたいと思います。 CADCEUSを導入した当初は、入れ子を3Dで、型構造部は2Dで設計するというのが主流でした。 いろいろなお客様との取引の中でそういった設計手法は今でも少なくないと感じています。 フル3D設計のメリットが充分に伝わっていないのではないか?フル3D設計がもっと広まれば、 設計工数の削減も図れ、またペパーレス化も進むのではないか?と考えています。 また我々としても3Dデータ納品という目線などからも工数削減に期待しています。」

 ユーザ様としての今後の展望、抱負

穴属性、加工属性を使って頂けるお客様との出会いを期待しています

坪田氏は今後の展望について話します。
「まずは、仕事の確保が大事ですので、いろいろなアイデアを出しながら仕事をしていきたいと思います。 例えば、投影図や組図の作成は2DCADを得意とされている設計事務所に依頼し、弊社ではフル3D設計に重点をおいた業務に注力していきたいと考えています。
また、設計で盛り込んだ加工属性、穴属性を実際に加工や部品発注などに使っていただけるお客様との取引を増やし、コスト削減・短納期化を図っていきたいと思います。
 
設計工数を削減し、いろいろなお客様の要望に迅速に対応できるようにしていきたいと思います。 そのために、まずは部品の雛形化を進め、今よりも1〜2割の工数削減を目指します。 そして応用の利く雛形や金型全体の雛型が完成したときには、3〜4割の工数削減が可能だと見込んでいます」
 

【 坪田様の一言 】

仕事の関係で“信頼感”なくして良いものはできないと思っています。
お客様とのやりとりでその信頼を積み上げて行くことをとても大切にしています。
それは業務のなかだけではなく中学の時から続けています サッカー経験、現在の少年サッカーのコーチ経験からも人と人との信頼関係のすばらしさを実感しています。
写真はその子供たちとコーチたちと私です。

 担当営業より一言

こんにちは。西日本営業所の高松です。
今回の坪田設計様は、大阪地区で多い中小物系の樹脂部品を扱っておられる設計会社様です。 導入当初からフル3D設計のメリットを見出されて取り組んでこられました。
設計事務所という立場上、様々な金型メーカ様や成形メーカ様の仕様を満たしながらミスの許されない設計をするというのは大変なご苦労だと思います。
 
このインタビューをお願いした当初は「うちみたいな小さい会社が…」と謙遜されていましたが、 まだまだそういったお会社様の多くが日本の「ものづくり」に与える影響力は大きいと感じています。 近年の短納期・高品質に対応するべく地道に取り組まれている姿勢には頭が下がる思いです。
今後もそういった取り組みのフォローや新たな提案など、少しでもお役に立てるよう頑張っていきたいと思います。
 

さて、写真は大阪のシンボル「通天閣」です。
みなさん御存じでしょうか?通天閣のてっぺんのネオン、天気予報になっているんです。 2色の組み合わせで9種類の予報が表現可能だそうです。大阪のミナミに来られた際は一度チェックしてみて下さい。
少しわかりづらいですが、写真からですと明日は「白-白」で「快晴」のようですね。
皆様にとりましてもCADmeisterにとりましても快晴の日が続きますように…。
 
 
 
 

 編集後記

坪田設計様は、フル3D設計を行われており、更に工数削減・ミス防止といった、さまざまな課題に取り組まれていらっしゃいます。 また、人と人との出会いを大切にされており、インタビューの際も「今回の出会いも何かの縁だ」という風に言っていただき、 坪田様のお人柄を伺うことができたように感じます。 坪田様とはCADCEUS時代から10年近くお付き合いをさせていただいております。 今後も長いお付き合いとなるよう、サポートや機能の提案をさせていただきたいと思いました。
 

坪田様に「大阪のお土産といえば何ですか」と伺ったところ、ご夫婦そろって一緒に考えて下さいました!! 大阪でよく買われる定番としては、”551蓬莱の豚まん”が有名との事で、夕方の新大阪で購入☆ やはりお土産にする人が多いのか行列が出来ており、結構並びました・・・;そのかいあって美味しく頂きました♪ あとは、“じゃがりこ”のたこ焼き味もお土産になると聞いたので、こちらもGETしましたっっ
 

取材担当  縄田

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