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お客様事例

2013年9月10日公開

「解析」を駆使して「難成形」を実現する

解析を駆使し初回の精度を上げることで工数削減・短納期を実現。オオイテックはさらなる難成形に挑みます。

会社概要
株式会社オオイテック
http://www.ohitech.co.jp/index.html
所在地
群馬県太田市西矢島町84-1
代表者
代表取締役社長 大井 孝雄
設立
1963年8月1日
事業内容
プレス金型製作・精密順送金型製作・トランスファー金型製作・ファインブランキング金型製作・複合金型製作開発・各種金型部品・試作部品など各種金型の開発・設計・製作・メンテナンス・オーバーホール
CAD・CAM課 課長 寺田 昭仁氏

 ユーザー様紹介

個を磨き、個を育む 〜物作りの原点は、人作り〜

オオイテックは、群馬県太田市に拠点を置いています。
業務の9割は自動車用プレス金型設計・製作、治具製作を行っており、残りはレーザー加工の請負も行っています。
解析を駆使することで難成形部品を得意とし、最後の駆け込み寺として顧客の信頼を得ています。

 CADmeister(CADCEUS)を選択した理由

日本のデファクトスタンダードなCADでした

「CADCEUSの頃から使用していますが、始めからCADCEUSありきだったので、「選択」してはいないんですね。
ですが、CADCEUSとCADmeisterを比較するとしたら、見込み変形機能が追加されていて使い勝手はよくなっていますね。 コマンドの階層が浅くなっていたり、ユーザーインターフェースはよくなっていると思います。
弊社では、PRESS-FORM(プレス見込み変形)も使用していますが、見込みの形状もうまく出せています。
他のモデラと比較・併用もしたことがありますが、作業のスピードもCADmeisterの方が速いですし、安定していると思いますよ。
要望を挙げるとしたら、変形などの特化した機能は楽なオペレーションで軽いデータでできるといいなということでしょうか。
見栄えのいいCADは他にもたくさんあります。でも中身が伴っていないものが多いんですね。
そういう意味でもCADmeisterは日本のスタンダードだと僕は思っていますよ。

 オオイテックにしかできないこと

各製品には顧客によるランク付けがあります。
特に難成形物はオオイテックにしかできないものも多く、見積はそのまま通ることも多いですね。
 
手前味噌ではありますが、モデル作成において難成形物は非常に自信がありますが、マシニング以降の業務は他の金型屋と変わらないと思うんですよ。 逆に仕上げの現場なんかでは、よその会社ではなんでも手でやってしまうところもあり、馬力という意味ではよそのところの方があるのかもしれませんね。
 
うちの強みは、図面は3Dではないけれど、図面から下のデータ部分で解析をフルに活用して現場にデータを出すまでにいろいろな見込みを加えて、 1回目の精度を限りなくあげることができる、ということだと思いますね。

 超ハイテン材の型構造

クランクレスプレス機 よく言われるんですよ。超ハイテン材を扱うには型構造をよほどしっかりやらないとだめでしょう?構造から違いますよね?って。
でも、意外とそんなことはないんですよね。 もちろん、荷重がかかる部位はしっかりと縦リブを通すといった常識的な検討をきっちりと設計に織り込んでいけば、 特にリブを厚くするといったようなことはやらないですし、特に材料が硬いから何かするといったようなこともないですね。
もちろん切刃の材料、成形の材料などは耐久性のあるものにということにはなりますけど、鋳物だとかが何か違うということはないですね。
ただこだわっているのは、鋳物というのは金型のベースになるものですから、品質のいい鋳物屋さんにお願いするというのはとても大切なことだと考えています。
 
今も現場に行くと、たとえばお客様が海外に発注してワントライまで終わったけれど製品精度が悪いので改修してくださいといった改修型の仕事も増えています。 鋳物改造からの改修案件も結構ありますね。
国内でも、弊社と同じくらいの規模の金型メーカーからの金型改修の仕事もありますよ。

 難成形をこなす社員教育

現場経験が第一です。

アーム3次元測定機を駆使 CADに携わる人間であってもまずは現場経験をさせる、というのが第一ですね。
たとえば、新規で製品を受注するとその製品の担当を誰にするかを決めます。一つの製品を複数の人間には担当させません。 これはあなた、こちらはあなたというように、一人は一度に複数の製品を担当することになります。
金型が完成し、はじめてプレスに入れるときは必ず立ち会うようにしています。
パネルが出るので製品精度の測定結果を見るとかそういうことですね。やっぱりコミュニケーションです。
現場とのコミュニケーションが一番だと思います。
あとは一品一品やっているものが違いますから、もちろん解析を入れた状態の見込み形状で始まりますが、それでも100%完璧な結果がでるのは稀です。 その際の見込み量がスプリングバックで2mm跳ねたとすると、じゃいくつ戻してあげるかというのはやはり一品一品違ってきますので結局は経験・データベースの蓄積ですよね。
データベースはそれぞれが個々に持っているものです。これは感覚的なものなので数値化ができるようなものではありませんね。 その感覚を養っていってほしいなと思います。

 今後の展望、抱負

技術の変化に柔軟に対応し、製品に取り入れる

弊社の場合は、解析を一品一品何回も回すんです。
解析というのは、「これでもう出しちゃえ!」っていうのもできますし、気がすまないからまだまだやるっていうのもできますし、その人の気分次第なんですね。
 
それで1回目でいいものが出る場合もあるし、80%くらいのものが出る場合もあるという世界なんですね。
そうすると解析のオペレータは少し前まで1人しかいなかったので、人的に苦労することでなんとかやってきました。
今後は、解析からモデリング・機械に出すデータが良いのがうちの強みなので、特に人材の育成に力を入れていきたいと考えています。
 

解析結果と実形状

 担当営業より一言

東日本営業所・北関東事務所の金子です。
群馬、栃木、埼玉、新潟を担当させて頂いております。
 
オオイテック様はCADCEUSの頃からお付き合いをさせて頂いております。
今回、オオイテック様の深絞りの技術などを拝見させて頂き大変勉強になりました。
「ナンバーワンからオンリーワンへ」これからもオオイテック様の発展にお役に立ちたいと考えております。
 
 

 編集後記

群馬県太田市で有名な「武藤商店」の焼きそば。
こちらのご子息は弊社社員なのです。
そっくりなお父様が作る焼きそばは味が濃い目でとてもおいしかったです!そして安い!
太田にお越しの際は、ぜひみなさまお立ち寄りください!
 

取材担当  土田

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