CADmeister

お客様事例

2014年4月30日公開

海外における中堅企業の生きる道

今は金型業界の転換期。何ができるか何が強みか、明確に把握していくことが大切です。

会社概要
所在地
Jl. Maligi VII Lot Q-4C, Kawasan Industri KIIC, Desa Sukaluyu, Kec. Teluk Jambe, Karawang-41361
代表者
代表取締役社長 鈴木 雅博
設立
2004年1月26日
事業内容
鋳造用金型の設計・製造・修正
 ・ダイカスト型(高圧鋳造)
 ・LP型(低圧鋳造)
 ・GD型(重力鋳造)
 ・シェル型(シェル中子造形)
Director 鈴木 勝博氏

 ユーザー様紹介

高い創意着想力で特別なモノを作り続ける

ISKインドネシアは、ISK株式会社(静岡県磐田市)のグループ企業であり、2004年に現地法人が設立されました。 西ジャワ州カラワン県にあるカラワン工業団地に位置しています。首都ジャカルタからは車で1時間ほどです。
現在は駐在員1名と現地スタッフ80名で鋳造用金型の設計・製造・修正業務に励んでいます。

 インドネシアの現状

駐在9年目の鈴木氏は言います。
 
業務はアルミ鋳造用金型がメインですが、ダイカストだけでなくLP(低圧鋳造)やGD(重力鋳造)までもやっている弊社のような企業は珍しいのではないでしょうか?
我々のお客様は、ダイカストはA社、LPはB社に依頼するというように調達を分けたがることが多いですね。 確かに型としてはだいぶ違うのですが、そうやって線引きされると仕事にならなかったりするのです。専門的な部分しか担当できなくなってしまう。
結局、金型屋っていうのはお客様に育てられる側面が非常に大きいので、我々も何かしらの戦略を持って様々な型を作れるようになってきたというよりは、 お客様に食いついていった結果できるようになりましたね。 仕事が細分化されてある部分での仕事しかできなくなると、コスト面では効率はいいのかもしれませんが、もう仕事の広がりがなくなってしまうのです。
インドネシアではお客様が多いので、言い換えれば型屋が少ないということになるかもしれませんが、いろんな案件を担当させてもらいました。 そのおかげで扱う業務の幅は広いですね。この多様性を売りにしていきたいとは思っています。
 
お客様は日系企業が多いのですが、ローカル企業とも仕事をしています。その際にはやはりコスト面での問題が大きくなります。 ルールやビジネスモデルがまるで違う人たちと一つの仕事をするというのはやはりいろいろな苦労がありますよ。知識や技術に対する認識が不十分な場合もありますしね。
結局我々がローカルの日本人アドバイザーやPE(Production Engineer)になってしまいますね。

 CADmeister(CADCEUS)を選択した理由

UNICAD時代のUVINAS(※ユビナス) から使用しています。

※1986年リリースのUnisys製CAM経路表示S/W

ISKインドネシアでは、CAM-DX、HEALING SP、MOLD−CREATORCAM-ATTRIBUTEを使用しています。
「日本ではUNICAD UVINASからユニシスのCAD/CAMを使用しています。
もう自力で保守もできちゃいますよ(笑)
僕が思うCADmeisterのメリットは、やはりアフターのスピードと細やかさだと思います。
ヨーロッパ系のCAD/CAMは『声が届くのが遅い』んですよね。
不具合や改善要望をあげても反映されるのが良くても次期バージョン以降だったり、小さな企業の意見など聞いてくれないこともある。 マジョリティにならないと改善してくれない。
その点、CADmeisterは耳を傾けてくれるし、パッチを提供してくれたり、わからないことを質問すると便利コマンドやモジュールを紹介してくれる。
でもこれは聞いた人にしか教えていないような側面もあるのでここは不満です。みんなが使えるようになればさらに便利になると思うので、 隠しコマンド解説本みたいのがあればいいなと思います。教育でももっと紹介してほしいですね。
 
ユニシスの営業さんとも数多く会っていますし、いろんな意味で腐れ縁みたいですね(笑)」

 今後、UELに期待すること

クランクレスプレス機 先日、日本のあるタクシー会社がドライブレコーダーを自社開発したというテレビ番組を観ました。
それまでは既製品しかなくタクシー業界では使いづらくてコストも高かったそうです。
そこで試作屋に依頼して製作すると使いやすいものが出来上がりコストダウンまで実現したそうです。
中小企業もシステムを自分たちの勝手に良いものをオーダーする時代になったんだなと思いました。
 
コマンド開発は、わりと大手メーカーが莫大な金額を投入して作っているというイメージがあります。
それがもっと中小企業にもローコストでできるようになるとCADmeisterはどんどん使い勝手がよくなるのではないでしょうか?
 
タクシー会社の例のようにオリジナリティを出したいと考えている企業に対して、ツールやサービスや人材などのいろいろな手法を提案してほしいですね。
 
それと、新商品や機能のことをもっと我々にアピールしてほしいです。
まだまだ知らない機能やコマンドがたくさんあります。
もっと我々に営業してください(笑)

 海外子会社から本社へのホンネ

クランクレスプレス機 本社の意識を変えなければ、海外子会社の発展は限られてしまいます。
日本本社は、海外拠点に対して「早く独立しろ」とは言いますけれど、人員の質などの問題があって現実として難しいですね。
インドネシアだけで研究開発を行い作り上げるというのはとてもハードルが高いことです。これは金型業界だけでなく、製造業全般の問題であるとも思います。
 
そうなると海外拠点は結局、本社の二番煎じをやっているだけになります。
海外が本社の二番煎じでちやほやされているうちはよかったんですが、それが当たり前になってそれ以上のものを求められたとき、 これですよ!と自信を持って手をあげられるものを持っておかねばなりません。
でも、本来開発すべき本社の技術者や設計士は本社の日常業務のことで精一杯で、次の一手が打てないこちらの危機感が伝わらないんです。
こちらの(インドネシア)の状況もよく解っていないから言ってもわからないし、必要性もわからない。だから、話が通じない。 ただコストや手間しか見ないので、なかなか次への発展までつながらない。
また、日本は市場も業界も成熟して細分化も進んで、個々の中小企業はかなり特化した存在になりました。 ある分野に特化してしまうと視野が狭くなることがありますが、小さな企業は特化するしかないです。
でも、視野が狭いと言うことは、自社の発展の可能性を狭めてしまう危機的行為です。
特化しつつ視野が狭くならないようにという相反することを同時に実現しなくてはならない。
ここが海外拠点を持つ中堅企業の悩みどころですね。

 
海外展開はしたけれども、次の一手が出せない会社は今後淘汰されていくでしょう。
この問題を解決するには相当ハードルが高いですよ。
UELさんはこの現状で我々になにか提供してくれますか?

 今後の展望、抱負

中堅企業の生きる道 ‐ 厳しさを増すビジネスシーンの中での立ち位置に苦慮しています。

型屋というのは、技術はもちろんですが、設備があるかないかが大きな分かれ目になってきます。
固定費リスクを抱えながら、そのリスクが大きくなってしまうと、営業力も必要になり、仕事も数多く取ってこなければならなくなります。
とするとやはり何かしら太いパイプがどうしても必要になってくるんですね。
 
価格は小さな会社に負けてしまう。営業力は大きな会社に負けてしまう。中堅の我らはどうするの?といった具合ですね。 値段はもう下げられないといった場面でも、古い設備でも何とかしてしまう熟練工が存在する小さな会社と最新の設備とハイテクで自動化を実現してしまう大手企業がいる。 この狭間で我々中堅企業がどう生き残っていくのですか?というある種の迷走感が今の業界の空気を作り出していると思いますね。
 
今はお客様の様々なニーズに応える「よろずや」として自社のオリジナリティを保ちつつ、先を見据えた施策を打っていたいと考えています。
金型からすごく離れたことはできないと思うんですよ。でも金型に近いところで今までとは違う新しいことをやらなければと考えています。

 担当営業より一言

selamat siang!(インドネシア語:こんにちは!)
海外を担当させて頂き丸1年経過しました村上です。
 
ISK様は、インタビューの中にもある通り古くからのお付き合いをさせて頂いております。
現在は、多種多様なお仕事にもチャレンジされていて、訪問するたびに驚かされています。
また海外生活が慣れていない中でインドネシアの習慣や仕事の進め方など色々なことを教えて頂いています。
 
今後も色々な提案をさせていただき、アドバイスも頂きながらISK様そしてUELが発展できるよう頑張ります!
 

インドネシア(ジャカルタ)は渋滞が日常化しています。
車の販売台数は年々伸びていますがインフラ整備が進んでおらず日を追うごとに渋滞がひどくなっています(写真はその一部です)。
お客様に訪問する際も時間が読めないことが多く苦労しています。
 
休日はゴルフをしていることが多いです。景観も日本とはまた違った環境で気持ち良くラウンドしています。
 
 

 編集後記

もう、○年も昔のことですが、大学の卒業旅行でバリ島に行ったことがあります。
そのときは氷点下の新千歳空港のコインロッカーにダッフルコートとマフラーを押し込めて、グアムでの乗換えを経て気温35℃のバリ・デンパサール空港に降り立ちました。 きっと人生の中で初めて「35℃」を経験した時だったと思います。
空港の両替所には赤ちょうちんがぶら下がって日本語で「両替」と書いてありました。あれ?なんだか既視感が。。
いかに日本人観光客が多いのかわかりますね。○年前はバリ島は旅先として日本人にすごい人気でした。
ホテルの朝食のビュッフェでは、お味噌汁まであるのには驚きましたね。(わかめもお揚げも!)
物価は(当時は)とても安くて、連れて行かれるお土産屋で葱を背負っているかのように散財してしまいました^^;
ボロブドゥール遺跡にも行きたかったのですが、移動は飛行機で時間がかかるとのことであきらめてしまったのが今でも心残りです。
 
LCCが就航したことで、昔より格安で行けるようになっているので、またぜひ行ってみたいです!

取材担当  土田

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