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お客様事例

2010年10月1日公開

3次元設計の導入と課題

従来のやり方を変えるビッグチャンス到来。
改革のツールとして、CADmeisterに期待します。

会社概要
日本電産ニッシン株式会社
所在地
長野県茅野市米沢2104番地1
代表者
代表取締役社長 丸山 達也
設立
1962(昭和37)年9月28日
事業内容
エンジニアリング・プラスチック金型・成形プラスチックレンズ・光学機器の製造販売
事業統括本部 金型部 設計グループ 担当課長代理 宮坂哲弘氏(写真 右)・設計係 担当主任 高林徹氏(写真 左)

 ユーザー様紹介

金型設計から射出成形まで、高精度なエンジニアリング・プラスチックを一貫して追求

日本電産ニッシンでは金型の設計製作から量産成形まで一貫生産を行っています。
得意分野はOA機器の精密歯車や機構部品 車載関連の機構部品 光学レンズ 携帯電話のボタンなど幅広く対応。 特にレーザープリンタのトナーカートリッジ用の超精密ドラムギアは、OA機器普及のコア技術を支えてきたと自負しております。
ダイサイズは10トン〜180トンの小物多数個取りが中心ですが、数年前より400トンレベルの2色成形機を導入し、複合材料の成形にも注力しております。

 3次元CADシステム導入の背景

設計のやり方を根本から変える

以前は他社CADシステムを使い2次元3次元併用での金型設計を行っていましたが、 2008年頃からフル3次元設計・図面レスを視野に次期CADシステムの導入を検討し始めました。
検討開始時期について、2008年後半に受注状況が激変しコスト削減をやらざるを得ない状況になった。 とCADmeisterの導入を決定した宮坂氏は言います。
 
「リーマンショック以降、経済情勢がそれまでとは一変しました。 従来のやり方の改善程度では対応できず、根本から変えなければならない・・・と、 分かっていても、現状出来上がっている仕組みを変えるのは非常に難しい。
人 − 仕組み − 道具で悩む日々が続きましたが、変革するための第一歩として、設計する道具を変えてしまおうと思い至り、3次元CADシステムの検討を始めました」

 CADmeisterを選択した理由

サポート・開発体制に安心感

3次元CADシステムの導入にあたっては4つほどシステムを検討、その中からCADmeisterに決定し、2010年6月に導入しました。 宮坂氏は、UELのサポート・開発体制に安心感が持てた、と言います。
 
「樹脂金型設計に適した、PL作成、型割、突き出しピン配置等の機能が豊富であることもCADmeisterを選択した理由の一つですが、 大きかったのはUELとなら一緒にやっていけそうと思ったことです。
まず、営業の方が親身になって話を聞いてくれましたね。
システム導入後の一番の不安は、設計をフル3次元化して社内で仕事をうまく回していけるかどうか。 設計から製造まで全体を考えたときに、現状の業務フローをどのように変えたら効率が向上しコストが削減できるのかが自分たちでは見えない。 そこをUELならば提案・サポートしてくれそうだと期待できました。
 
CADmeisterはバージョンアップの度に、金型機能含めた全ての機能がバージョンアップされる点も良いです。 他社システムでは金型機能がアドオンになっているものもあり、アドオン機能は基本機能がバージョンアップされてもそれに追随しません。 そのため、1度インストールしたらその後のメンテナンスが大変そうです。今後を考えた時にCADmeisterならば安心でした」

 CADmeister・UELへの今後の要望

操作性の統一を

CADmeisterはパラメトリック機能で流用設計できる点が良い、と3次元化を推進している高林氏は言います。
 
「類似部品を作るときに、寸法を変更し履歴再生をかければモデルができあがるので便利ですね。 部品の作成が短時間でできます。 ただ、履歴再生エラー発生時の対処はまだ慣れていない部分もありスムーズにできない場合もあります。 要望としては、コマンド操作ウインドウの見た目や操作性を統一して欲しいです。その方が直感的に操作できると思います」

 今後の展望、抱負

ノウハウをシステムに織り込む

人材育成の役割も担う宮坂氏は、技術者のノウハウをCADmeisterに織り込み技術伝承していきたい、と言います。
「設計者を育成するにも、以前は実力に応じて段階的に育てていくことができましたが、 今は求められる精度の高さや納期の関係、設計ツールの進化といった理由からいきなり高いレベルが求められ、育てることが難しくなりました。 ノウハウを若い世代にいかに伝えていくかが課題です。
 
また、業務効率向上・コスト削減を目指し、業務フローを改善するためには、まず現在の業務フローを見える化しなければならないと考えています。 その後、どの部分のフローを変えるのか、手作業でおこなっているどの部分をシステムで自動化するのか検討する。 例えば、部品表の作成は手作業なので、CADmeisterでデータベースを構築し自動作成できるようにしたい。いずれは図面レス化も検討しています。
 
CADmeisterはカスタマイズによって、自社の業務フローに適したシステムをベースから作りこめそうですね。 1日も早く3次元設計を軌道に乗せるために、画期的な提案をUELに期待します」
 

 担当営業より一言

東日本営業部 長野エクセルステーションの中嶋です。
今年度6月にCADmeister初導入いただいた『日本電産ニッシン様』に、早くもご登場いただき、感無量の思いです。
私がお邪魔させていただくようなり、1年かけて検討。ようやくご導入いただきました。
導入までに紆余曲折がありましたが、現場のSEとして頑張ってくれた、関口殿、新保殿、土田さん感謝いたします。 会社を挙げてバックアップがあったからこその導入でした。
 
現在進行形で、設計標準化に取り組んでおられる最中です。 道半ばではありますが、共に栄光のゴール目指して努力していければと、考えています。
又、弊社のシステムだけでなく、殊に『業務改革に対する提案能力』に大きなご期待をいただいていますので、 それに応えられるよう、頑張ってシステムも、人間も、進化させていきたいと思います。
 

逆説的ですが、今回、未曾有の不景気がなければ、日本電産ニッシン様も業務改革に対する取り組みが違っていたかも知れません。 システムの変更も無かったかもしれません。 『ピンチが、最大のチャンス』という言葉を、まさに実感させる内容だと思います。
『CADmeistrあってこそ、この成果!!』という評価が日本電産グループ全体から、得られるよう頑張ります。
ちなみに写真は、私の相棒「リョーさん」です。ちょっと厚みが薄く感じますが、頼りになるヤツです。

 編集後記

取材では、宮坂様、高林様より、3次元設計導入直後の生の声をお聞かせいただきました。 不安点の解消、業務フローの改善となるような提案をして、サポートさせていただきたいと思います。
 
日本電産ニッシン様は長野県茅野市にあり、国内でも最も古い神社の一つとされる諏訪大社のすぐそばです。
7年に一度、寅と申の干支の年に開催される「御柱祭」では、 長さ約17m、直径1m余り、重さ10トンを超える巨木を山から切り出し、人力のみで各神社までの道中を曳いて、最後に社殿を囲むように四隅に建てます。 熱いお祭り、生で見てみたいです☆
 

取材担当  牧野

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