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お客様事例

2011年11月30日公開

日本とベトナムをリンクし世界No.1の精密プラスチック金型メーカを目指す

日本ではプラスチックのトータルプロデュースメーカとして信頼を築き、ベトナムでは金型世界一、中国ではプラスチック製品でQ,C,D、No1メーカとして誰もが知るエクセレントパートナーを目指しています。

会社概要
東邦工業株式会社
http://www.toho.ne.jp/
所在地
群馬県安中市嶺1610
代表者
代表取締役社長 北村 正行
設立
1960年4月
事業内容
プラスチック製品の設計、金型設計・製作、成形、塗装、印刷、完成組立
技術部金型製作課 課長 上原 浩二 氏

 ユーザー様紹介

プラスチックのトータルプロデュースメーカ

プラスチックの製品に関して製品設計から成形、塗装、印刷、完成組立までを一貫して行う、「一気通貫生産システム」により、数多くの製品を手がけています。
また、商品の企画、デザイン、自動化技術開発さらには新素材の加工技術研究開発や、新素材の特性にあった新商品の提案まで、 プラスチックに関するありとあらゆる分野にも取り組んでいます。
生産拠点を海外シフトされるお客様にも万全な体制を整えており、ベトナムでは金型専門工場を設け、 中国では生産ネットワークを駆使した製造オペーレーションを構築しており、お客様のニーズにあった生産体制を備えています。

 CADCEUS・CADmeister導入前の悩み、選択した理由

ソリッドモデリングが可能であり、標準部品の呼び出しで簡単に金型設計ができる

「CADCEUSを導入してから11年程使用しています」
上原氏は導入当初を振り返ります。
「当時はフル3Dで金型設計が出来るCADシステムはあまりありませんでした。 また、CADCEUS導入前まではMOLD機能のある別のCADシステムを使用していましたが、操作が難しく、なかなか円滑に作業を行うことが出来ませんでした。
一方、CADCEUSは簡単にソリッドモデリングを行うことができ、 操作性も良く、MOLDの標準部品データが既に含まれているので、部品を呼び出して金型設計ができるところが良かったです
 
導入してから実際に操作するにあたって、CADCEUSの教育をどのように行うのかという不安はありました。
教育の内容を聞いてみると、ある程度余裕のある日程を設けており、取り掛かりやすく感じました。 教育を受けてから実業務へはスムーズに入っていくことができたと思います。
CADCEUSからCADmeisterへの移行時には、ビューイングの方法やシェーディング色の違いはありましたが、 コマンドの操作性に大きな違いがないため、違和感なく移行できました。 また、CADCEUSのWS(ワークスペース)という概念がなくなり、エクスプローラでデータの取り扱いが可能になったため、より作業しやすくなったと感じます。 CADmeisterはとても気に入っています」

 導入後の結果・メリット

立体形状をそのまま図面化できるため、穴位置に間違いがない

上原氏はCADmeister導入後のメリットについて話します。
「CADmeisterを導入してフル3D設計が可能になり製品設計の工数を削減することができました。 MOLD機能を使って3D設計を行った金型の固定側から可動側までのプレートを図面化し、穴加工へ流用しています。 フル3D設計が可能になったことにより、図面化された金型のプレート1枚1枚の穴位置に間違いがなく、 一枚一枚手作業で図面を書いていくのとは違い、ヒューマンエラーがなくなります。 このような、設計から図面作成までの考え方を弊社のベトナム工場へそのまま持っていっており、 ベトナム工場では英語版CADmeisterを使用してフル3D設計を行っています。
さらに、CADmeisterにあらかじめ用意されている標準部品を使用して金型設計を行うことにより、 各部品を自分たちで作成していたときよりも約5割の工数削減を実現することができました

 今後CADmeister・UELへ期待すること

フィレットはずし機能の強化と金型設計機能の更なる改善を

上原氏は、CADmeisterの機能について話します。
「“フィレットはずし”の機能がもっと強力になればいいと考えています。フィレットはずしは便利な機能ですが、 その機能を使用してもフィレットがはずせないケースがあります。 そういった場合はフィレット面を削除し周辺面を延長してピン角にするという作業をおこなっています。 フィレットはずしの機能がもっと強力になれば、こういった作業もなくなるのではないかと期待しています。 また、モールドベースの呼び出し機能がより改善されれば、かなりの工数削減につながると思います。 イメージとしては、製品形状からキャビコアのサイズを検討し、モールドベースのサイズやプレートの厚みを自動で計算してくれる、といったものです。 現在はキャビコアやモールドベースのサイズやプレートの厚みの検討を、図面から行っています。 製品設計や金型設計は3D設計で行っていますが、図面に頼らなければならない部分があるのが実状です」

 ユーザ様としての今後の展望、抱負

日本とベトナムをリンクした世界No.1の精密プラスチック金型メーカを目指す

「日本で培った金型技術をベトナムの工場へスピード展開しています。弊社の目標は、本社とベトナム工場をうまくリンクして、 CADmeisterなどのアイテムを使用しながらベトナムでも日本と同じ品質のものを安く早くつくれるようになることです
上原氏は今後の抱負について続けます。
「ベトナム工場でも英語版のCADmeisterと、日本製の成形機を使用し、日本と同じ環境下で作業をしています。 しかし、文化や感性の違いなどにより日本と全く同じ精度の製品を仕上げるのは至難の業です。 そのためCADmeisterで間違いのない完璧なデータを作成することで日本とベトナムの品質の差を少しでも埋めていきたいと思っています。 また、ベトナムだけではなく、タイやインドネシアといったアジア諸国を視野に入れて金型技術を世界へ展開し、世界No.1の精密プラスチック金型メーカを目指します」
 

 担当営業より一言

首都圏営業所の塚原と申します。
今回の東邦工業様はPC、携帯、デジカメ等のOA機器が主力のプラスチックの総合プロデュースメーカです。
半世紀に渡り培ってきたプラスチックの製造技術をベースに今では家電、医療機器、玩具、スポーツ用品等多岐に及ぶ製品を世に送り出しています。 きっと皆様もどこかで東邦工業様が形にしたものを手にしたことがあると思います。
東邦工業様の強みは製品設計、金型設計・製作、成型、塗装、組立の一環した製造体制での連携性、提案力です。 独自の射出成型技術、量産化技術のみならずいち早くベトナムにも製造拠点を立上げコスト削減も同時に追い求めています。 またエコプラスチックであるケナフの製造技術確立など環境面に配慮した開発も重点的に行っており、 ますますプラスチックを通した豊かな社会実現に邁進されております。
東邦工業様とユニシスのお付き合いは永く、しかも早くからフル3D設計を立上げて運用されています。
運用上難しい点もあるかと思いますがベトナムでも独自に展開されています。
担当営業としても何かと勉強させて頂いています。

 編集後記

東邦工業様では、ベトナム工場で英語版CADmeisterをご使用いただいております。 現地での教育や工場内のお話も伺うことができ、大変参考になりました。 また、CADmeisterの機能以外にも弊社のCADmeisterユーザページについて、いろいろとご意見をいただきました。 ユーザ様の参考・疑問解決の場となるよう、これからも定期的な更新と改善を行っていきたいと思います。
 

駅をぶらぶらしていると、“こんにゃく餅”というお菓子を発見しました!
群馬は、全国のこんにゃくの生産量の9割を誇るこんにゃく産地だそうです。 ユーザインタビューなどで各地を訪問させていただいていますが、まだまだ知らないこともたくさんあるなと改めて実感しました。下仁田ねぎも有名ですね!!
(写真はお菓子ですが)鍋料理やうどんなど、これからの寒い季節にはぴったりの食材です。
 

取材担当  縄田

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