お客様事例
お客様事例
2016年11月25日公開
『挑戦と創造』を原点として。
多様なニーズに対応するために、常に最先端の技術を取り入れて、挑戦し続けます。
日本の自動車産業を支えるフルモールド鋳造法のプロフェッショナルとして、新規事業の創出に挑む。
有限会社アヤセ木型はフルモールド鋳造法のプロフェッショナルとして、自動車のプレス金型用発泡スチロール模型の製作を中心に、オートバイやレース用自動車部品、産業用ロボット部品など様々な製品を製造しています。
創業者精神である『挑戦と創造』を原点に、鋳物の可能性を信じ、好奇心を持って挑戦し続け、常に最先端の技術を取り入れてきました。
1998年に「フルモールド鋳造法」を導入。製品形状を決める模型として木型ではなく、発泡スチロール製の模型を用いる手法です。
木型鋳造法にくらべ、複雑な形状の製品でも精度よく、短期間で製作できるメリットがあり、多品種少量生産など多様化するお客様のニーズにお応えしています。
2005年にCADmeisterの前身であるCADCEUSを導入。
現在はCADmeisterに移行し、モデリング機能とフルモールド模型を加工するための専用機能FM-CAM2を主に使用しています。
3次元CAD/CAMの導入経緯をおしえてください。
「上流工程からソリッドデータが支給されるようになったことがきっかけです。
当時は図面を見ながら、発泡スチロールに定規をあてて線を引き、旋盤で切っていました。すべて職人による手作業の世界です。
CADとNC加工機の登場に『産業革命の大きな波が襲ってきた。これまでの事業が立ち行かなくなる。』と思いました。
そこでNC加工機械と同時に、既に弊社と同じ業界で実績があったCADCEUSの導入を決めました。
現在では、CADmeister4台、NC加工機3台が稼動しています。導入したことによりFMC製作事業の拡大につながっています。」
導入から運用開始まではどれくらいかかりましたか?
また、導入後の効果についてもおしえてください。
「操作習得は『基本操作〜モデリングまでの研修(2日間)』、『FM-CAM2の個別指導(2日間)』を受けました。
その後、NC加工機が正常に動き、FMCを製品化するまでに、2週間ほど様々な試し切削を行い実運用となりました。」
「モデリングは操作性が良いと思います。手作業では難しい形状の製品が、思い通りに製作できるようになりました。
今では2次元図面を受取り、自社で3次元モデリングを請け負うケースも多くあります。支給データは8割がCADmeisterのデータです。
FM-CAM2には形状のスライス検討、スライス単位のパス計算、取り代考慮などの機能があるので、業務の効率化につながっています。」
テクニカルコールセンターの電話サポートを活用することが多いです。日々の悩みや質問はその都度解消できています。
これからもこの関係を継続していければと思います。
理想は自動モデリングです。
2次元図面データのワイヤ線をモデリング基準線として、図面に記載されている高さのソリッドモデルを自動作成できるといいですね。
設計から加工まで一貫してCADmeisterを活用しているので、コスト削減やリードタイム短縮につながる改善などこれからも相談していきたいです。
たゆまぬ挑戦と新規事業の創出
望月氏は創業者精神『挑戦と創造』について語ります。
「常に最先端の技術を意識しています。現在は、最新型の2ガントリー式NC加工機の導入による、生産性の大幅な向上を進めています。
自動車プレス金型業界だけでなく、新しい分野の事業創出に挑戦し続けるためには必要なことです。
新規事業としては、造船分野の船舶用デザイン型枠製造、大手テーマパークの立体デザイン造形事業を手掛けています。
既存技術の製造法に比べて、価格・納期・製作物の意匠性で優位に立てる商品開発に取り組んでいます。
これらの取り組みが当社のヒューマンリソースを飛躍的に成長させ、業界内での差別化につながっています。」
東日本営業所 厚木ES鉈峰(なたみね)です。
先日無事に四十路を迎えお腹周りも急成長、名実共におじさんに昇格しました。
アヤセ木型様は、ここ数年CADmeisterのみならず加工機をはじめ機械設備も増強し、自動車、船舶、医療など様々な分野に挑戦されています。
私もその成長過程をご一緒させて頂いた一人として微力ながら貢献できていれば幸いです。
アポ無しで訪問しても、いつでもウェルカムとばかりに時間を割いて頂き、ついつい立ち寄りたくなるお二人のおおらかな雰囲気に感謝しています。
写真は高座豚と私(ダブルピースがステキですね・・・)
取材の際、某有名テーマパークにある巨大な立体モデルの写真を見せて頂きました。
テレビ番組でみたことのある人気アトラクションのものです。
「これを製作する仕事も、数年前に導入した工場設備があったからこそ対応できました。」とお話してくださいました。
和やかな雰囲気の中にも、最先端の技術を意識し続けている姿勢が強く伝わってくる取材でした。
その姿勢こそが社員の方々にとって刺激となり、技術力向上を実現する力なのだと感じました。
さて、帰り道には綾瀬名産「高座豚手造りハム」に立ち寄りました♪
「高座豚」は、高座郡という旧地名が名前の由来で、明治時代に富国強兵の一環として畜産業が推奨されたのが始まりだそうです。
腐食性火山灰土で育つサツマイモを飼料にするのだとか、薩摩黒豚と同じですね。
おすすめの豚みそ漬けを夕食にいただいたのですが、柔らかくまろやかな風味でおいしかったです(๑˃ᴗ˂)و !
取材担当 林